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~ ホタル ~

先日、犬に虐められて弱っていた子猫を家に連れ帰った。

彼女は当初水しか飲まず、ひたすら寝て身体の傷を癒していた。

次の日には多少部屋の中を動けるようになり、餌もガツガツと食べ始めた。

撫でたり掻いたりしてやると、ゴロゴロゴロ~っと甘えた声を出す。それは最初、エアコンの音と聞き間違える程の大きさだった。

どうやら撫でられながら寝るのが好きなようで、俺の手を枕代わりにして"姫"は寝ていた。

そんな彼女を"ホタル"と名付けた。






DSCF5588.jpg
              人の手を枕にして寝むるホタル姫






食事が終わり、毛繕いを兼ねて湿らせたペーパータオルで全身拭いてやるととてもご満悦そうだった。


しかしその後、ホタルの様子が変わった。


しきりに何かを探すように歩き回り、何度も鳴く。

撫でてもゴロゴロと言わず、ウロウロ落ち着きが無い。

その後ぴたりと動くのを止め、ぼ~っと遠くを見ているような感じになった。

そして一時間後に、彼女は息を引き取った。

美味しそうに餌を食べ、良く眠り、とても甘えて来た彼女が、こんなにあっけなく逝くなんて考えられなかった。

ホタルの身体にどんどん集まってくるノミやダニ達が、彼女が本当に亡くなったんだと言うことを実感させた。


次の日、家の裏庭にある小高い丘に彼女の亡骸を埋めた。

一緒に過ごせた時間は極僅かだったけれど、ホタルが見せてくれた生き様はとても愛おしかったし、力強かった。

彼女と出逢えたこと、一緒に生きたこと、全てに感謝したい。



安らかに眠ってね、ホタル。








「人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、
生きているということを実感することもできない。」

 By M.ハイデッガー(独・哲学者)








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Comment

No title
命が尽きる時は分からないものだね、人間でも昨日まで元気だった人が急に亡くなったりするからね。
でも、最後においしいご飯を食べて、人のむくもりを感じながら逝けたから、まだ救われたのかな。  
悲しいね。
  • 2013-07-07│00:29 |
  • ヒロシ URL│
  • [edit]
Re:
ヒロシさん>

ホント分からないですね。

彼女は生きようとしながらも、自分の死を直感し、死に場所を本能的に探しているようでした。

生きてゆくことは、同時に死んでゆくことでもあるんだと、ホタルが教えてくれました。

彼女が僕との生活を通じて、僅かでも幸せを感じてくれたなら嬉しいですね。
  • 2013-07-07│09:42 |
  • ISOBE HIROFUMI URL│
  • [edit]

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プロフィール

磯部 博文(ISOBE HIROFUMI)

Author:磯部 博文(ISOBE HIROFUMI)
米国のSherman College of Chiropracticへの進学を目指し、プレカイロ課程を履修中。

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